腱板断裂術後 痛みが強いのは普通? 異常サインの目安を解説

腱板断裂術後

腱板断裂修復術を受けたあと

多くの患者さんが、術直後は手術前の痛みとは違った痛みが続いていると言われます。

手術前は「電気が走るような痛み」「動かしたらズキッとくる痛み」

手術後は「重だるい痛み」「肩の中から湧いてくるような痛み」

特に夜は夜間痛といって、「横になった痛い」「寝入りはいいけど1~2時間で痛くて目が覚める」

手術した方の腕は動かせれないという制限が苦しい。

だんだん肩回りに力が入ってきて肩がこる。

手指が腫れている。

親指と人差し指、そして間の水かき部分がシビレている。

小指と薬指、そして小指側の手首から掌にかけてシビレている。

そもそも手首が痛い。

以上は手術直後や、しばらくして出現する痛みや症状のよくあるタイプです。

そしてすべてに原因と対処法があります。

疼痛コントロールという考え方

手術後は強い痛みがあって当然だと思います。麻酔が切れてから目が覚めて、痛み止めのお薬を飲むまでは痛みを押さえてないんですから。

その後、疼痛コントロールと言って、当然あるべき術後の痛みを軽減・解消させて、リラックスした状態を常に保たせられるかが勝負です。

なぜかというと

1)手術で切れていた腱板はしっかりボンレスハムのように締め付けて縫ってある

2)悪いところはだいたい取り除いてある

3)手術の最後に正常まで動くかどうか可動域を確認している

以上から手術後は様々な処置・確認をして修復してあり、その後、固定を一定期間して痛みなく安静にしながらリハビリを行えば、だんだん修復が進み、時期が来ればある程度動くようになるからです。

しかしこのレールから外れる人がいます!!

無意識に肩関節や肩甲骨まわりの筋肉が常に緊張している人

脱力できなくなり手術したほうの腕に力が入っている人

これは痛みが原因で「動かせれない状態」に陥ってしまい、筋肉やその周りの組織が硬くなって更に「動かない→痛い」と負のループへ・・・

このことから、当然あるべき術後の痛みを可能な範囲で早期から軽減・解消させて、リラックスした状態を常に保たせることと、患者さんには自分でリラックスする方法をマスターできるよう指導しています。

そうなれば手術成功への近道レールに乗っかれています。

皆さんも乗り方を知ってください!!

お薬で痛みを抑える

主治医から処方される痛み止めは必ず定時で服用するのがコツです。

痛み止めの種類は専門家にお任せしますが、ほぼ必ずお薬処方が出ていると思いますので医師の指示のもとにしっかり服用を継続してください。

手術後は肩の痛みが出るのは当然。

お薬を飲んで痛みが減るのも想定の範囲内です。

たまに「服用を続けていたが、痛みがなくなったので自己判断でやめました」という方がいます。

飲まなくなったため、また痛くなるケースがありますので、痛く無くなってきても処方されている間はある分は飲みきりで消化した方がいいと感じています。

夜間の痛みの対処法

夜は横になったら寝る前から違和感があり寝れない。

寝入りは良いがしばらくしたら痛みで毎晩目が覚める。

こんな方は多いです。

対処法はクッション

しかもこだわってかなり丁寧にセッティングは必要かもしれません。

スタンダードな方法はこれ

ポイント①:ひじの下のクッションは身体の横まで来るような結構高め

ポイント②:クッションは固めが理想

ポイント③:肩とベットの間にも隙間を埋めるようにバスタオルを置いとくと安定感が良い

これで安楽に寝れる方はおられます。

寝れないとき

背もたれを使う。

まっ直ぐの姿勢で寝ると腕の傾斜で肩を突き上げて痛いことが予想されます。

ギャッジ付きベットがあれば傾斜上半身を軽く起こして痛みのないポイントを探してみる。

しかしこのようなベットは一般家庭にほぼないでしょう。

そこで、

ポイント①:布団の予備があれば四つ折りに畳んで、その上に別の布団か毛布を段差にして畳み敷布団の上に傾斜を作って寝る。

それでも不安な方は市販のクッションを購入してみてはどうですか?

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寝返りが出来ず苦しいとき

基本的に手術をした側の肩を下にして寝ることはしない方がよいでしょう。

しかし手術してない反対側の肩の方に向いて寝ることも不安な方がいらっしゃいます。

手術した側の手が前に落ちてこないかな?

知らずのうちに手術した側の手を後ろに引いてしまわないか?

など心配になる方がいらっしゃいます。

その対処法は・・・

胸と腕の前にクッションを入れる!

作り方は簡単

①バスタオルを2枚重ねて巻く、②紐かベルクロのバンドで巻いて固定する

装具をしている方なら、肩方ベルトと胸の間に入れればいいでしょう。

市販の抱き枕やクッションもありますが、自宅でバスタオルを巻いてやってみてそれでもしっくりこないようであれば購入もありかと・・・

個人差はありますが、大きさは長さ40cm 直径15cm(約)ぐらいが良いかもしれません。

異常サインの目安

術後の異常サインを紹介するとともに経過不良群の特徴をお話しします。

10日から2週間を過ぎたあたりから手術後の炎症と言って、痛みや腫れ、熱感が徐々に収まり始める時期に入るはずです。

痛みは別の原因で往々にして長引くことがありますが、腫れや熱感はほぼなくなるはずです。

その際に

サイン①:腕や手指が明らかに腫れている。

サイン②:手術時の傷口が化膿している。

私のケースではこのような状態の方は主治医に相談しています。サイン①は手指や肘関節より先の運動不足による血の巡りの減少によるものが多いかと思われます。サイン②のケースは間違いなく医師の判断が必要かと思いますね。

サイン③:肩が痛くて夜間が眠れない。

睡眠時間が少なければ深刻です。我慢していると予後不良群に入る可能性が高くなりますので、医師やリハビリセラピストと積極的に睡眠がとれるよう話し合った方がいいと思います。

先にもお話しした通り、お薬服用の再確認、寝る際の痛み軽減の手立てをすべて行ってもよいかもしれませんね。

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