腱板断裂修復術後のセルフトレーニング6~10(可動域改善の後期:術後6週~12週)

腱板断裂術後

可動域改善(自分の力で動かす時期)

この時期の目的

自動可動域獲得

肩甲骨との協調性改善

患者さんへのメッセージ

「筋力よりもまず正しい動かし方を覚えましょう」

ここが意外と重要です。

患者さんは「筋トレを頑張れば良い」と思いがちですが、

腱板断裂修復術後は

  • 肩甲骨
  • 上腕骨
  • 体幹

の協調運動が崩れていることが多いです。

セルフトレーニング

6.サランラップを使った内外旋運動

7.テーブルスライド(テーブルサンディング)

8.背臥位で両上肢挙上

9.下垂位外旋運動

10.肘を置いて外旋運動

注意点

協調性が崩れているとは???

腕とか肩とか身体がバラバラに動く一緒に動かないということです。

例えば、手を挙げるとき

➀腕だけ動いて90°から上に上がらない状態(腕だけ動いて肩甲骨が一緒に動かない、動きの少ない範囲内で筋力をつけてもそれ以上腕を上げた位置での筋肉は増強できない問題も出てきます)

➁肩がすくんで遅れて手が挙がっていくけど、自分も見た目にも窮屈そうに見える(肩甲骨が大きく動いて腕の動きと一緒に動いていない)

➂腕も肩も動いていないが身体は後ろに反ったり横に曲がったりして、手を上まで挙げようとしている(身体だけ頑張って動いているが腕や肩甲骨は動きについてきていない)

などなど・・・

腕と肩と身体が一緒にそれぞれの役割を果たしながら動くことを、私たちは普段の動きの中で自然に行っているんです。

そこを意識するためにどうすればよいか?

自分で窮屈と感じたら協調性が崩れている。

動きが「変だ」「おかしい」と感じたらなら協調性が崩れている。

そう感じたら・・・

窮屈と感じない範囲、動きがスマート・普通の動きが出来る範囲の小さく動かす

動きを修正する

上記、セルフトレーニングの中の6~10の運動を開始しましょう。

今回は小道具が要ります!!

運動の詳細は以下説明していきます。

サランラップの芯棒を使った内外旋運動

サランラップの芯棒を捨てずにとっておいて、リハビリアイテムに!

写真のように「小さい前ならえ」の姿勢で芯棒を横にして、手のひらで挟みます。

脇はしっかり締めて(脇が開くと三角筋や大胸筋が働き、腱板のみの収縮が出来ず狙った筋肉が上手く動きません)

両肘はわき腹につけて下さい(肘が体の後ろに出てしまうと、肩甲骨が動いて、これまた腱板のみの収縮が出来ず狙った筋肉が上手く動きません)

動かすイメージは「ゆっくり平行四辺形」

テーブルスライド

まずは真っすぐタオルに乗せた手のひらを、前・後の滑らせて動かしてみましょう。

この時の注意点は「肩」

「肩がすくまないように」

次に、左・右に横スライド。

この時の注意点は「身体が回転しないように」

手のひらが左に移動する時に➀肘が伸びる→➁腕が左に伸びる→➂肩がすくまず、前に出てくるイメージです。

テーブルスライド(テーブルサンディング)応用編:回転運動

写真は左回りですが、反対の逆回転(右回り)も同様に行いましょう。

何回か回転させながら、時には手のひらを「押さえつけたり、軽く浮かしてみたり」とバリエーションを変えてみても良いですね。

仰向けで両手をバンザイ

➀仰向けタオルを両手でつかみ

➁肘を曲げた位置からゆっくり

➂タオルを顔の前を通過させながら

④肘を伸ばしてバンザイが出来る手前の位置まで

⑤両手を伸ばしていきましょう。

仰向けで両手をバンザイ 応用編:上下運動

➀手術した側の腕をゆっくり上下させましょう。

➁手術していない側の手はタオルを介してブレーキをかける気持ちで、動かさない様に

➂この場合も手術した側の肩はすくまないように意識です。

下垂位外旋運動

肘を置いて外旋運動

脇の開きは小さく。

肘はしっかりテーブルの上に載せて、その肘に体重をかける。

手術していない側の手のひらで手術した肩に手のひらを載せる。

手にひらの中で肩関節の筋肉(三角筋)を掴み。

その下で上腕骨がクルクル回っていることを確認してみる。

注意点は

手のひらで確認すべきは、肩の筋肉(三角筋)が硬くなっていないこと。

力が入っていないことで修復した筋肉が頑張って動いてくれています。

だるさを感じたら休憩しましょう!

肘を置いて外旋運動 身体を傾けて脇を開いた状態での運動:応用編:角度のアップ

脇をひろげることで先ほどとは違った位置の筋肉が働きはじめ、

腕を上げていく時期に適度な運動が可能となります。

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